シラバス参照

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講義名 データベースシステム
代表ナンバリングコード BII1IT007B
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
受講定員の有無 なし
授業公開 科目等履修・聴講
履修年次 1・2年次
2024年度カリキュラム ナンバリング

担当教員
氏名
◎ 衣川 昌宏

到達目標  データベースシステムの概要を理解し、設計・活用に必要な考え方に大きな関心を持つようにするため、次の3点を到達目標とする。
1. データと情報の違いを理解できる。
2. リレーショナルデータベースの概念を理解できる。
3. SQLを基本としたリレーショナルデータベースシステムの基本的な操作ができる。
授業概要 AI/IoT社会を支える計算機(コンピュータ)には、高速に計算を行うだけでなく、効率的に「情報=価値のあるデータ」を選別し処理することが求められている。本講義ではデータとその扱い方について学び、さらに実世界の様々なデータを効率的に管理・運用するために用いられる、データベースシステムの効率的な利用方法を学ぶ。効率的なデータの収集、加工、蓄積、提供、利用手法を身につけるためには、データの関連性の基づいた、データ整理と再利用可能な蓄積方法が必要となる。本講義では、各自のコンピュータにデータベースマネージメントシステムをインストールし、データから付加価値を持った情報を得るための技術と手法を学ぶ。また、企業でデータベースを使用しているプログラマに夜特別講義も実施し、実際のデータベースの利活用方法やこの教科がどのように役に立つのかを理解する機会も設ける。
授業計画
授業内容
第1回ガイダンス:データとは何か・データベースとは何か、受講にあたってBYOD PCの準備
第2回データベースの基礎
第3回リレーショナルデータベースの基礎(1):リレーショナルモデルの特徴とデータ構造
第4回リレーショナルデータベースの基礎(2):リレーショナルモデルの整合性制約・データ操作
第5回リレーショナルデータベースの基礎(3):リレーショナル代数(1)
第6回リレーショナルデータベースの基礎(4):リレーショナル代数(2)
第7回データベース設計(1):データのモデル化
第8回データベース設計(2):情報の整理と正規化(1)
第9回データベース設計(3):情報の整理と正規化(2)
第10回リレーショナルデータベース言語SQL(1):概要・リレーショナルデータベースマネージメントシステム(RDBMS)のインストール
第11回リレーショナルデータベース言語SQL(2):データ定義とインポート
第12回リレーショナルデータベース言語SQL(3):問合せ(1)
第13回リレーショナルデータベース言語SQL(4):問合せ(2)
第14回リレーショナルデータベース言語SQL(5):データ更新・ビュー
第15回まとめ:データベースシステムの現状と将来
準備学習(予習・復習等)の内容とそれに必要な時間 (毎回の授業前に行うべき予習)
各回で学ぶ教科書の章を読み、講義内容の概要を理解しておくこと。理解できない事柄をノートにまとめておくこと。
関連資料を読んだり、関連情報を調べたりしてノートを作成すること。(BYOD端末上のノートアプリケーション、紙のノートどちらでも良い)

(毎回の授業終了後に行うべき復習)
講義で講じた内容をもう一度読んでおくこと。特に、講義中のメモ等は記憶が新しいうちに教科書やノートへ情報を補足しておくこと。
講義で学んだことや考えたことに関する資料を調べたり、人と話したりして複数の視点からの理解を深めておくこと。

(その他)
自分の身の回りにある情報機器・情報処理についても、データベースシステムがどのように役に立っているのか考えてみること。
評価方法(割合) 適宜「理解度試験」を実施(20 %)
期末に試験を実施(80 %)
合計100点(100 %)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 「理解度試験」を踏まえ、学生の理解度を確認しつつ、還元すべき事項について次回授業で説明する。
テキスト 【書名】リレーショナルデータベースの実践的基礎(改訂版)
【著者】速水治夫
【出版社】コロナ社
【出版年】2020
【ISBNコード】978-4339029147
参考書・参考資料等 「リレーショナルデータベース入門[第3版]」 増永良文 著(サイエンス社)
「[改訂第4版]SQLポケットリファレンス」 朝井淳 著 (技術評論社)
メッセージ データベースシステムは世の中のデータに付加価値を与え、情報として利用するための考え方、道具です。情報を活用する身近な手段として活用できるようになりましょう。
教員との連絡方法 オフィスアワーを設けています。Mailへ連絡もしくは在室時に直接面談。
担当教員の実務経験 Webサービス設計構築運用、インターネットサーバシステム設計構築運用、メッセージングネットワーク研究開発
備考 BYOD PCを持参すること。講義中、特段の理由がない限り私語、飲食、着帽、無断退室、講義に関係の無い携帯電話の操作を慎むこと。

※新型コロナウイルス感染症の状況により、本シラバスの内容が変更となることがあります。
他科目との関係性 【発展】データベースとデータベース管理システムにおける実践的な応用技術については、2・3年次配当の「地理情報システム」で学ぶ。
卒業認定・学位授与方針との関連
◎特に関係性が深い、○関係性が深い
関連性
情報学実践の基盤となる堅固な基礎学力、基礎技術力を持つ
地域の現実のデータを収集・分析し、地域社会の持続と発展のためのシナリオ作成と評価ができる
情報システムやアプリケーションの開発等により、地域社会を支える情報基盤を構築できる
人工知能技術やエンタテインメント技術を用いて、地域社会を豊かにできる
情報学の知見や技術を応用・活用して、公共経営、企業経営、交流観光、医療福祉、防災等のまちづくりに貢献できる
評価基準
列1
データベースを理解し、RDBMSを使った効率的なデータ取扱ができる。
データベースを理解し、RDBの概念に基づいた効率的なデータ取扱ができる。
データベースの概要を理解し、基本的な利用ができる。
データベースの概要を自分の言葉で説明できる。
不可
データベースの概要を理解していない。
放棄
出席回数が10回に満たない。